グロース・キャピタル株式会社

[事例] うるる/個人投資家向けIR支援『IRインサイト』— 効率的な認知獲得と効果検証を活用したIRのPDCAサイクル構築を実現

うるる/個人投資家向けIR支援『IRインサイト』— 効率的な認知獲得と効果検証を活用したIRのPDCAサイクル構築を実現
ULURU

株式会社うるる

市場:東証グロース(3979)
業種:情報・通信
事業概要:入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」や電話代行サービス「fondesk(フォンデスク)」など、クラウドワーカーを活用して複数のSaaSを生成するCGS(Crowd Generated Service)やBPOサービスを展開

「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」をビジョンに掲げ、AIと人のチカラを組み合わせた独自のビジネスモデルで高い成長を続ける株式会社うるる。2025年4月より執行役員CFOとしてIRを管掌する内丸氏に、同社がIRにおいて抱えていた課題や『IRインサイト』の導入効果を伺った。

取組みの概要

取組みの概要

個人投資家向けIRを強化された背景について教えて下さい。

前提として、私は2022年よりCo-CFOとして経営企画・経理財務を管掌しており、2025年4月の単独CFO体制への移行に伴いIRを引き継いだのですが、前任のもう一人のIR管掌Co-CFOは長年積極的に各種IR施策に取り組んでおり、外部の方からも「うるるさんのIRを参考にしています」というお声も複数頂くなど、当社は以前からIRに注力していた企業である、と自負しています。そのような中、私が引き継いだタイミングはちょうど前中期経営計画が終了し、現中長期経営方針 「ULURU Sustainable Growth」を掲げて新たな成長フェーズに突入した時期で、業績が順調に成長する中で、これまでの当社のIRの良さは引き継ぎつつも、IR予算を多少なりとも拡大させながら新たなIR施策に取り組むのも良いのではないか、と考えていました。

同時に、IR引継ぎ直後の私は、IRにおける2つの課題に直面していました。1つ目は「流動性」です。当社の時価総額や流動性水準では、機関投資家をメインターゲットにIRをしても効果は得づらく、まずは個人投資家をメインターゲットにIR活動を行い、流動性を向上させていく必要がありました。もう1つが、IRにおける「PDCAサイクルを適切に回すことの難しさ」です。これはIRに関わる方なら誰もが共感する部分だと思いますが、例えばセミナーに登壇したり、新しい説明資料を開示したりしても、それがどの程度直接的な効果があったのかを検証することはなかなか難しいものがあります。結果として、従来のやり方ではどこか「暗中模索」のような状態になりがちで、この状況をデータに基づいて打破したいと考えていました。

内丸 泰昭(うちまる・やすあき)氏

【プロフィール】内丸 泰昭(うちまる・やすあき)

株式会社うるる 執行役員 CFO
東京大学経済学部卒業後、商工中金・アクセンチュア戦略グループ・地域経済活性化支援機構(REVIC)を経て、2019年にうるるに入社。
2022年より執行役員Co-CFO 経営企画・経理財務担当として、前中期経営計画の達成や現中長期経営方針「ULURU Sustainable Growth」の策定を主導。2025年より現職としてIRを、2026年より総務・法務も管掌。

なぜ、グロース・キャピタルのIRインサイトを選定されたのでしょうか。

「効率良く新規投資家にリーチ」できる点と「効果検証」できる点が決め手でした。IR施策を検討するにあたり「新規投資家1人当たりの認知獲得コスト」を算出するアプローチをとったのですが、IRインサイトはイベント1回当たりで1,000人規模にリーチできるという圧倒的な集客力が魅力的でした。大半の参加者の方が当社のことはご存じないであろうという前提で考えると、1人当たりの認知獲得コストは他のIR施策と比較して効率が良く、コストパフォーマンスが良いと判断しました。(実際、実施後の投資家への調査結果を見ると、イベント参加者の約8割が「うるるのことを初めて知った」という層だったので、約800人の新規認知を獲得できたことになります。)

また、単に母集団が大きいだけでなく、投資家調査の回答率がとても高く、回答結果を基にPDCAを回せる点も魅力的でした。イベント後の調査結果のサンプルを見せていただくと、定量的な分析結果や定性コメントの「質と量」がいずれも豊富で、投資家の方々が真剣に記述してくれた実のあるフィードバックが多数並んでいました。質問の設計や回答を促す仕掛けが上手なのだろうなと感心すると同時に、これだけのデータがあれば、私たちが切望していた適切なPDCAを回すことができる、と期待が持てました。



登壇後の振り返り資料イメージ(実際は30枚程のスライドで詳細にフィードバックを実施)

※画像はイメージであり、画像内のデータは全てサンプルです。

実際にIRインサイトを導入してみて、どのような手応えがありましたか。

私たちのIR戦略をガラッと変える、極めて大きな転換点になりました。実は、2025年7月に初めて登壇した際の調査結果は、当社にとってかなり衝撃的な内容でした。当時の資料は、当社が手掛ける複数の事業を網羅的に説明する構成になっており、私たちとしては良かれと思って丁寧に説明しているつもりだったのですが、投資家の方々からは「網羅的すぎて、結局何が強みなのか分からない」「競合他社に対する優位性が伝わってこない」という厳しいご指摘を多数頂戴しました。これがもし限定的な数のコメントであれば、真摯に受け止め何らかの改善には当然活かそうとしたであろう反面、何かをガラッと変えさせるほどのインパクトまでは無かったのではないかと想像しています。しかし、IRインサイトの数百人規模の回答数のなかで、明らかに共通のフィードバックとして「網羅的すぎて、競合優位性が伝わらない」という課題がデータで示されました。

この明確なデータを持って、社長の星とも「これは抜本的に資料をアップデートする必要がありますね」という話になり、私たちの主力事業である「NJSS(エヌジェス)」にスポットライトを当て、それ以外の情報を大胆に削ぎ落とするという決断ができました。これが、2025年12月に私がnoteでも公開した「引き算のIR」というアプローチです。

実際にIRインサイトを導入してみて、どのような手応えがありましたか。

この「引き算のIR資料」を引っ提げて2026年1月に2回目の登壇を行ったのですが、登壇後の調査結果を見て驚きました。1回目で浮き彫りになっていた競合優位性への懸念やネガティブな指標が劇的に改善し、ポジティブな意見が大多数を占めるようになったのです。データに基づいて施策を打ち、それが結果として明確に跳ね返ってくるという、まさに私たちが求めていた「IRのPDCA」が綺麗に回った瞬間であり、大きな手応えを感じました。

<個人投資家向けIRの豆知識> by IRインサイト事務局

機関投資家は会社の全体像の理解やモデルの作成に向けて「網羅的で定量的な資料」を好む反面、個人投資家は「ポイントを絞った資料や、定性的なプレゼンテーション」を評価する傾向があります。業績が良い会社だけが評価されるわけではなく、創業ストーリーへの共感や、向き合っている課題への関心、そしてポイントを絞ったわかりやすいプレゼンテーションが投資に繋がることは個人投資家向けIRで押さえておくべき点であり、多くの会社にとっての伸び代です。

最後に、IRに課題感を感じられている上場ベンチャーの方々にメッセージをお願いいたします。

私たちもまだまだ時価総額や流動性を大きく向上させるプロセスの途上にありますが、IR引継ぎ後のこの1年間当事者として悩み、試行錯誤してきた経験からお伝えできることがあります。IRという領域は、会社が『独力』だけで試行錯誤しようとすると、どうしても暗中模索に陥りがちです。自分たちが良かれと思って作った資料の内容や真意が本当に伝わっているのか、どこを修正すればいいのかを客観的に振り返るためには、IRインサイトのような存在が不可欠だと実感しています。

よく、IRの予算を検討する際に「パッと見の金額が●百万円といった桁数になると、躊躇してしまう」というお話を聞きますし、その感覚もよく分かります。しかし、目先の登壇料だけでなく、そこにかける自社の人員リソース、そして何より『その後の集計や分析、資料へのフィードバック抽出にかかる後工程の手間』までを含めて総合的にコスト換算し、投資家1人当たりの認知獲得コストや業務効率で冷静に割り算をしてみれば、IRインサイトが提供してくれる価値は、決して高くなく、むしろ割安で投資価値が高いものであると、CFOの立場として自信を持って言えます。

最後に、IRに課題感を感じられている上場ベンチャーの方々にメッセージをお願いいたします。

そして最後に、グロース・キャピタルという存在そのものについても触れたいです。グロース・キャピタルが掲げている「上場ベンチャーの成長こそ日本の大きなポテンシャル」というメッセージに私は非常に共感しています。単なるIRイベントの運営会社ではなく、同じ志を持ち、上場ベンチャー特有の悩みや構造を深く理解した上で、自社を客観視するための精緻なデータを提供し並走してくれる。本気で自社のIRをアップデートし、次の成長ステージへ進みたいと考えている企業にとって、これほど心強いパートナーはいないと思うので、是非IRインサイトをお勧めしたいです。

(了)

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