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[事例] BBDイニシアティブ/上場後初の新株予約権ファイナンスによる資金調達と個人投資家向けIRの支援を実施

BBDイニシアティブ株式会社

BBDイニシアティブ株式会社

市場:東証グロース(5259)
業種:情報・通信
事業概要:テクノロジーを通じて、労働人口減少といった社会課題を解決し、持続可能な社会を実現すべくDXを推進する事業を展開

中小・中堅企業の人手不足をDXで支援するために、営業支援クラウドサービスなどを提供するBBDイニシアティブ株式会社。
上場後初のエクイティファイナンスを主導した取締役グループCFOの佐藤幸恵氏に、新株予約権ファイナンスの割当先としてグロース・キャピタルを選択した理由、グロース・キャピタルとともに取り組んだ個人投資家向けIRの成果について伺った。

案件概要

案件概要

このタイミングで、エクイティファイナンスによる資金調達を行われた理由を教えてください

当社は上場以来、技術の進歩が目覚ましいソフトウェア業界において技術力を強化し、お客様によりよいサービスを提供するため、積極的にM&Aを実施してきました。これまでは資本コストの低さを考慮し、銀行からの借入を積極的に活用してきましたが、今回は上場のメリットを最大限享受する目的もあり、今後もM&A戦略を推進するための資金を新株予約権ファイナンスで調達することにしました。

BBDイニシアティブ株式会社 事例写真1

【プロフィール】 佐藤幸恵(さとう・ゆきえ)

BBDイニシアティブ株式会社 取締役グループCFO。2007年新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)入社、素材メーカー、IT企業等の国内監査業務等に従事、2014年公認会計士登録を経て、2019年ナレッジスイート(現ブルーテック)に入社。

なぜ、新株予約権ファイナンスの割当先としてグロース・キャピタルを選ばれたのでしょうか?

証券会社、独立系ファンド等々、複数の割当先候補があった中、グロース・キャピタルを選択したのにはいくつか理由があります。1つ目は、グロース・キャピタルは事前に当社について詳細に分析されており、当社の成長戦略への深い理解がありました。そのうえで既存株主に配慮した希薄化率を抑えたご提案をいただくことができ、グロース・キャピタルであれば、当社に寄り添ったサポートが期待できると判断したためです。

2つ目は、グロース・キャピタルとディスカッションする中で、私たちが求めている個人投資家向けIRに対しての深い知見をお持ちだと感じたからです。機関投資家向けIRについてはIPOの経験もあり、私たちも研究を重ねてきましたが、個人投資家向けIRについてのナレッジは十分ではありませんでしたので、グロース・キャピタルの実績に裏打ちされたノウハウは大変参考になりました。

準備を開始してから新株予約権ファイナンスの発表までのサポートについてはいかがでしたでしょうか?

新株予約権ファイナンスの発表までの準備期間が短かったのですが、グロース・キャピタルが弁護士先生等ともうまく連携を取りつつ、スピード感をもって案件を進めてくれたおかげで、無事に短期間での発表に漕ぎ着けることができました。また、当社にとって初めての新株予約権ファイナンスでしたが、あらゆるご相談に真摯にご対応いただけたことで、特に不安を感じることもなく、案件の遂行ができました。

個人投資家向けIRの支援について、印象に残っていることがありましたら教えてください

まず、グロース・キャピタル主催の個人投資家IRイベントやラジオNIKKEIへの出演を通して、多くの個人投資家との接点を創出できたことがありがたかったです。特に個人投資家IRイベントでは、他社さんと一緒に登壇する機会をいただき、モチベーションをもって臨めただけでなく、多くの気づきを得ることができました。回数を重ねるごとに、よりよい伝え方、よりよい資料のつくり方が見えてきて、プレゼンテーションの質が上がっていったように思います。

また、イベント参加者である個人投資家のみなさまからリアルなフィードバックをいただくことで、なぜ、当社に興味をもってくださったのか、株式を購入してくださったのか、逆に購入に至らなかったのかについての「理由」を詳細に知ることができましたし、購入率まで割り出していただけたことで、当社IRの現状の客観的な把握にもつながりました。

加えて、新株予約権ファイナンスの発表後にも定期的にIRに関するミーティングを実施いただいており、そのタイミング毎のIRにおける課題の共有やその解消に向けたご提案を受けられることも助かっています。

グロース・キャピタルとの取り組みを通して、社内に溜まったナレッジにはどのようなものがありますか?

まずお伝えしたいのは、初歩的なことも含めて何でも相談にのっていただいたということです。1時間の打ち合わせ時間のところ、当社からの質問が多く、議論が白熱し、打ち合わせ時間が超過することも多々ありましたが、最後まで丁寧に対応してくださいました。そこでのディスカッションやグロース・キャピタルから提案のあった具体的な施策の実行を通して、投資家のみなさまを理解するアプローチ方法等、いままでは漠然としていた理解が、フレームワーク、型として整理・把握することが可能となり、再現性をもって自走できる体制が整いつつあると感じています。

最後に、資金調達や個人投資家向けIRに課題感をもっている上場ベンチャーのみなさんにメッセージをお願いします。

私たちのように上場後の成長過程にある企業の場合、時価総額の観点からも、まずは個人投資家のみなさまにファンになっていただき、さらなる成長を目指すというのが定石です。もちろん、すぐには結果は出ないかもしれませんが、常に投資家のみなさまと向き合い、しっかりとビジョンをお伝えし、情報の発信方法や内容等を改善しながら、信頼関係をより強固なものとしていくプロセスは決しておろそかにしてはいけませんし、継続していく必要があります。そうしたプロセスにおいては、グロース・キャピタルのように資金調達だけでなく、その後の成長支援も含めた知見を有しているパートナーとともに実行することで、より力強い活動につながっていくと考えています。

BBDイニシアティブ株式会社 事例写真2

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