グロース・キャピタル株式会社

[事例] ファンペップ/普通株と新株予約権を組み合わせた資金調達と個人投資家向けIRの支援

ファンペップ/普通株と新株予約権を組み合わせた資金調達と個人投資家向けIRの支援
株式会社ファンペップ

株式会社ファンペップ

市場:東証グロース(4881)
業種:医薬品
事業概要:花粉症を対象疾患としたアレルギーワクチン「FPP004X」や、皮膚潰瘍治療薬「SR-0379」等、創薬研究に取り組むバイオベンチャー

「ペプチドで元気を世界へ」をビジョンに掲げ、機能性ペプチドの研究開発を通じて画期的な新薬創出を目指す大阪大学発のバイオベンチャーである株式会社ファンペップ。代表取締役社長の三好稔美氏に、グロース・キャピタルとともに取り組んだファイナンスや個人投資家向けIRについて伺った。

案件概要

案件概要

※8.5億円は発行決議日時点の想定調達額。その他の記載金額は2026年8月1日時点での公開情報に基づきます

今回のファイナンスの目的について教えてください。

我々は研究開発先行型のバイオベンチャーであり、研究開発のための資金が必要でした。
ファイナンスを発表した2月時点では、花粉症を対象疾患としたアレルギーワクチン「FPP004X」の第1相試験や、皮膚潰瘍治療薬「SR-0379」の第3相試験を進行中で、この2つの試験を確実に遂行するための資金に加え、開発ポートフォリオを拡充するための新規開発化合物の研究開発資金も今回のファイナンスの目的でした。

三好稔美(みよし・としみ)氏

【プロフィール】三好稔美(みよし・としみ)

株式会社ファンペップ 代表取締役社長。
森下製薬株式会社(現サノフィ㈱)等複数の製薬企業を経て、2004年にMBLベンチャーキャピタル株式会社に入社。2006年より日興アントファクトリー株式会社(現アント・キャピタル・パートナーズ㈱)に在籍。
2013年 株式会社ファンペップ監査役、2015年 株式会社ファンペップ取締役に就任。そーせいコーポレートベンチャーキャピタル株式会社(現PF-Capital株式会社)、2020年1月より株式会社ファンペップ代表取締役社長(現任)。

なぜ、グロース・キャピタルを割当先として選定されたのでしょうか。

大きな理由の一つは、当社の「株価影響は抑えつつも、早めに必要資金は調達したい」という意向を実現できる割当先と感じたからです。また、「普通株式の引き受け」という、我々としては早期での資金調達も実現でき、グロース・キャピタルとしてリスクを取った提案をいただけたことも大きかったです。

さらに、単なるファイナンスだけでなく、個人投資家向けIRといった成長支援も同時に提供いただける点もグロース・キャピタルならではのポイントでした。

そして何より、信頼関係ですね。グロース・キャピタルの皆様とお話しする中で、ファイナンスだけでなく、他社のバイオベンチャーのIR事例など有益な情報を共有していただき、経営者として私自身の刺激にもなりました。「グロース・キャピタルなら信頼して任せられる」と感じたのが決め手です。

資金調達を2026年2月20日に公表(3月9日に割当)後、6月10日に行使が完了しました。今回の資金調達をどのように振り返りますか。

我々の想定では3-4ヶ月ほどで資金調達が完了するとありがたいなと思っていたのですが、3ヶ月できっちりと行使を完了していただき、非常にありがたかったです。

グロース市場が軟調な局面にもかかわらず、丁寧に新株予約権の行使を進めていただき、当初想定金額に対して9割の資金調達を実現できたことは、我々の期待以上でした。

三好稔美(みよし・としみ)氏

貴社における個人投資家向けIRの重要性と、グロース・キャピタルのIR支援に対する評価を教えてください。

個人投資家は当社の株主として大きなウェイトを占めており、重要な株主です。自社の事業がいかに社会に貢献し、投資家の皆様にリターンをお返しできるかを分かりやすく説明するよう努めていますが、科学的なエビデンスを詳しく説明しようとすると難解になり、逆に分かりやすさばかりを追求すると説得力に欠けてしまう。そのバランスには常に気をつけています。

その点において、グロース・キャピタルからの客観的な意見やフィードバックは非常に役立っています。例えば、グロース・キャピタル主催のIRセミナー登壇時の個人投資家評価を客観的に分析・共有していただくことで、自己満足に陥ることなく改善に繋げることができています。また、IR定例ミーティングでは他社の事例も含め、専門家目線でのアドバイスをいただけており大いに参考になっています。

三好稔美(みよし・としみ)氏

最後に、資金調達や個人投資家向けIRに課題感をもっている上場バイオベンチャーの方々にメッセージをお願いします。

バイオベンチャーは上市までの開発期間が長期にわたるため、臨床開発マイルストーンをクリアし、企業価値を高めていくためには成長資金を確保することが重要となります。資金調達を行う際、「なぜその資金が必要なのか」を市場に理解いただくために、「企業価値を増大させるための資金である」ということを、情熱を持って適切に伝えることが重要です。

その意味で、資金調達とIRは常にセットであるべきだと考えています。資金調達のタイミングだからこそ、しっかりとIRを行う。そのための伴走者として、多くのバイオベンチャーにとってグロース・キャピタルは信頼できるパートナーであると思います。

(了)

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