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[事例] ビズリーチ・サクシード / 旺盛なM&Aニーズを有する上場ベンチャーの集客・会員獲得を実現

ビジョナル株式会社

市場:東証グロース(4194)
業種:情報・通信
事業概要:人材プラットフォームをはじめとする産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する事業を展開

「即戦力採用ならビズリーチ」をキャッチフレーズに掲げ、急成長を続ける人材採用プラットフォーム「ビズリーチ」を筆頭に、「HRMOS(ハーモス)」「キャリトレ」「ビズリーチ・キャンパス」といったサービスを展開するVisionalグループ。HRTech事業に続いて、次なる事業の柱の1つとして、事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」に注力する中、2020年12月より、M&Aを活用し非連続な成長を目指す企業のチャレンジを支援するため「M&Aサクシードキャンプ」を開催。2021年4月には、マザーズに上場を果たし、時代がもたらす様々な課題を次々と新しい「可能性」に変え、世の中の革新を支える事業を展開する同社社長の南壮一郎氏に、グロース・キャピタルと共同で開催した「M&Aサクシードキャンプ」の成果について伺った。

グロースアクション概要

実施期間:2020年10月~2021年6月

  • ビズリーチ・サクシードの集客・会員獲得を促進するため「M&Aサクシードキャンプ」を開催(2020年12月、2021年3月、同6月の計3回)
  • ターゲット選定、企画、登壇者招聘、集客、当日セッション進行、メディア招聘によるイベント記事化等を実施
  • 旺盛なM&Aニーズを有する上場ベンチャーの経営層をはじめとする727名の集客を実現

グロース・キャピタルと共にM&Aサクシードキャンプを実施した背景、経緯について教えてください。

事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」のさらなる成長のため、旺盛なM&Aニーズを有する上場スタートアップの皆さまを対象とした会員獲得を促進したいと考えていました。
そんな中、ご自身もM&Aを積極的に行う上場スタートアップの経営を副社長として行っていたグロース・キャピタルの嶺井さんに相談したところ、「オンラインセミナー『M&Aサクシードキャンプ』を実施しましょう」と提案をいただいたのがきっかけです。

グロース・キャピタルに依頼した決め手はいくつもありますが、私たちがリーチしたい顧客層の方々を踏まえた企画はもちろん、嶺井さんが持つ上場スタートアップのCFO、経営者クラスのネットワークを活用した集客力は魅力的でした。

ただその中でも、事業承継・合併買収が手探り状態で進められている現状を打破し、M&Aのナレッジを共有して、事業成長のための有効な打ち手の一つとして、M&Aという選択肢を広げていきたいという嶺井さんの志に共感したというのが、一番の決め手です。両社の目指す方向、ベクトルは同じだという確信があったため、グロース・キャピタルにお願いすることにしました。

【プロフィール】 南 壮一郎(みなみ・そういちろう)

ビジョナル株式会社代表取締役社長。1976年、大阪府生まれ。米・タフツ大学卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社の投資銀行本部に入社。2004年、楽天イーグルスの創立メンバーとしてプロ野球の新球団設立に携わる。2009年、株式会社ビズリーチを創業。人事マネジメント(HR Tech)、事業承継M&A、物流、SaaSマーケティング、サイバーセキュリティ領域等において、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する事業を次々と立ち上げる。2014年、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出。

プロジェクトのキックオフから「M&Aサクシードキャンプ」開催の過程で印象に残っていることはありますか?

大きなものとしては2つあります。

まず1つ目は、嶺井さん自身が、これまで「Growth CFO Summit」をはじめとしたさまざまなイベントを主催し、モデレーターをされていることもあり、「上場スタートアップの経営者は何を求めているのか」「どういったところに課題感を持っているのか」という点を踏まえ、企画をリードしてくださったことです。イベントを成功させるために何が必要かについて、しっかりと理解した上で、ビズリーチ・サクシードのメンバーと一緒に動いてくださった点はとても頼もしく感じました。

また、当日、嶺井さんには、セッションの登壇、モデレーターもお願いしました。ご自身がM&Aの買い手側も、売り手側も経験しているため、登壇者への質問、あるいは回答に対してのコメントは、当を得たものばかりで、大いに盛り上がったことも印象に残っています。

第3回M&Aサクシードキャンプでの1コマ。左から、ビジョナル株式会社 南代表取締役社長 、株式会社ビズリーチ 多田代表取締役社長、グロース・キャピタル株式会社 嶺井

3回にわたる「M&Aサクシードキャンプ」を通して、どのような成果が出ましたか?

わかりやすい数字でいえば、3回のイベントを通じてM&Aに高い関心がある方々、累計727名の集客を実現しました。さらにいえば、727名のうち、100名近い方が上場スタートアップの経営に参画されている方々であり、想定していた顧客層の方々にしっかりとリーチすることができ、会員獲得にも繋がりました。

また、ビズリーチについては、ある程度認知度があるかもしれませんが、新しい事業でもある「ビズリーチ・サクシード」に関して、上場スタートアップの皆様に相当程度、認知度が広がったことも嬉しい成果の1つです。

M&Aサクシードキャンプのパートナーであるグロース・キャピタルについての評価はいかがでしょうか?

「M&Aサクシードキャンプ」についての提案を拝見した時点で、すでに期待は大きく膨らんでいましたが、企画、実行、そして集客の面においても想像以上の成果を出していただきました。

また、私自身、M&Aはゴールではなく、スタートラインと考えていますが、嶺井さんが「M&Aでは、いかによい案件と出合うか、いかに交渉をうまく進めるか、いかによい条件で売買するかといった議論になりがちですが、M&A後に、仲間に加わってくれた会社、メンバーが成果を発揮してくれる状態を実現し、いかにシナジーを生むかのほうがはるかに重要です」とおっしゃっていたことには、心から共感しました。

成長戦略の実行に悩む上場ベンチャー企業にメッセージやアドバイスをお願いします。

当社も含めたスタートアップは、それぞれの戦略を描き、実行するというサイクルを回しながら、さらなる成長を目指しています。ただ、成長途上にあるスタートアップは上場したあとであっても、成長戦略を実行していくだけのノウハウ、リソースといったケイパビリティが完全に揃っているわけではありません。

そういったケイパビリティ上の制約によって、やるべきアクションがとれないという事態を避けるためにも、資金調達だけでなく、その後の成長戦略まで支援するグロース・キャピタルのような企業の力を借りるというのは心強い選択肢です。

上場スタートアップが成長するために必要な打ち手、あるいは課題を深く理解し、その解決策を実際に実行できるパートナーと組むことで、企業はさらに力強く成長に向かって前進できると思います。